2013年10月16日

スラグで公園の水質浄化

10月16日 朝日新聞 朝刊 経済面からの記事です。

JFEスチールは、横浜市と共同で、
鉄を作る際に生まれる副産物「鉄鋼スラブ」を使った水質改善の実験を始める。
山下公園付近の海(6千平方メートル)に、スラグで作ったブロックや石など約1200トンを沈める。

スラグは石灰を多く含み、貝殻やサンゴに近い成分を持つ。
通常のコンクリートや岩石よりも海藻が育ちやすく、水質改善につながると言う。
2016年3月まで実験を続け、水質の変化を調べる。




関連リンク

横浜市と「きれいな海づくり」の推進に向けた共同研究を開始
「マリンブロックレジスタードマーク」などの鉄鋼スラグ製品を活用

(JFEスチールホームページ)

スラグ(ウィキペディア)




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2013年09月25日

失われた湿地 放置7年 群馬県境 利根大堰河川敷

9月24日 朝日新聞 朝刊 埼玉版の記事からです。

国、対策ないまま掘削開始

 


掘削場所は、行田市と群馬県千代田町間の利根大堰の下流で、群馬県側の長さ約2.5`に及ぶ河川敷。
かつては湿地帯で、動植物が数多くいたが、
1968年に大堰が完成して水が減り、土砂がたまって乾燥していた。
利根川上流河川事務所は、2003年、他の堤防建設のため、土砂掘削を開始。
地元の環境団体に意見を聴き、表土を掘削後に再び戻して植生を維持し、湿地帯を回復する工事をした。
工事の結果、06年ころには一帯にオギ原が再生し、多くの動植物も戻った。

だが06年5月、同事務所は工事で表土をはぎ取り、オギ原や湿地は再び失われた。
08年に朝日新聞の報道で明らかになり、同事務所は、
「所内の連絡不足で、環境回復の経緯が伝わっていなかった。」と回答。
再生した自然を自ら台無しにした反省から、今後は環境団体と連携し、再び回復を図ると約束した。
11年8月に、事務所は、地元の環境団体と協議を重ね「大堰周辺の治水と環境検討会」を設置。
地元の環境団体や自治体が参加し、対策を話し合う場ができた。
河川敷は06年の工事以降乾燥が進み、車やバイクが立ち入って草木をなぎ倒す被害も増加。
環境団体によると、07年に確認した動植物21種が、13年には5種に激減していた。

このため、環境団体は事務所に対し、動植物の生息状況を調査し、どのような再生工事をするか示すよう要請
車やバイクの侵入防止対策も求めた。だが事務所は、「大規模な調査をする予算がない」
車とバイクの侵入は「河川は自由利用が原則」と回答。
検討会は3回開いたが、議論はまとまらなかった。
そんな中、昨年3月に事務所は掘削工事を再開。
「環境には影響しない場所の工事」と説明したが、環境団体は
「私たちが求めた対策は何一つ行われていない」と反発を強め、
それ以降検討会の開催に応じていない。
「検討会は意見を聴くだけのアリバイ作りだ」
「意見を反映できる仕組みにしないと、検討会の意味がない」と環境団体。
事務所は「検討会は意見を聴く場。あり方を変更する考えはない」という。
両者の言い分は、平行線のままだ。

関連リンク

利根川上流河川事務所

全国環境保護連盟  岩田かおる代表

オギ原(国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所)

河川は自由利用が原則(国土交通省 関東地方整備局)

利根大堰(ウィキペディア)



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2013年09月21日

アオコ抑える新技術

9月21日 朝日新聞朝刊埼玉版からの記事です。

さいたまの池で実証実験

攪拌体工夫で水質浄化


さいたま市内の企業が開発した画期的な攪拌技術。
これを応用して湖沼で大量に発生し、水質劣化や悪臭をもたらすアオコ被害を抑制する実証実験が進められている。

アオコは植物プランクトンのラン藻などが大量に増殖したもので、池や湖沼の水面が緑色の粉をまいたようになる。
夏場など以上に増殖すると魚介類がいっせいに死ぬこともある。

この攪拌技術は遠心力を応用し、羽を使わない。
このため、水流を垂直方向だけでなく回転させる攪拌体に穴を工夫することにより水中全体に起こすことができる。
また、羽がないので、水中生物や物質に傷がつかないことも利点だ。
実験に利用する攪拌体は、直径40cmで厚さ6cmの円盤型でプラスチック製。
毎分200〜300回転でかき回し、池全体に空気を送り込む。
池に空気を送ることで、光合成に必要な二酸化炭素が減り、アオコの成長が抑制されるのではないかという。

もともとは、塗料を混ぜる技術として、従来にない革新的な発明と認められ、基本特許習得。
その後、回転軸の強度テストを排水タンクで行ったところ、毎年夏に大量発生していた藻が減っていたため、水質浄化に役立つと考えたという。

実験開始から一ヶ月後の検査では、酸素の濃度があがるなど水質改善の傾向が確認できた。
10月末まで実験を継続して、今後の実験方針を決めていくという。

この攪拌技術、茶葉を傷めずに清涼飲料用の緑茶を大量生産することや、ダムの底の堆積物抑制などにも活用できるのではないかと期待する。



posted by バスター at 23:36| Comment(0) | 「水」と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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